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【音楽ブログ】2021年3月の音楽ブログ 音楽とバス移動

2021年3月の音楽ブログ

毎月、小生の身の回りの出来事と、その時聞いていた音楽を自省録的にまとめていく、音楽と日々の記録。 3月は、

  • Beady Eye - The Roller

Beady Eye - The Roller

バンド内の不仲で、2009年にソングライターであるノエル・キャラガー(兄)が脱退して、シンジ君が抜けたエヴァンゲリヲンみたいになった(ちょっと違うか)OASISは、事実上の解散となってしまう。ボーカルのリアム・ギャラガーはバンドを解散することにして、ラーメン屋を始めたわけはなく、残されたメンバーにベーシストを追加して、再出発したのが、ビーディ・アイ (Beady Eye)である。

2010年にブリング・ザ・ライト (Bring The Light)をリリースしたのを皮切りに、本作は2011年1月に発表した3枚目のシングルが本曲、The Rollerである。

2001年頃から存在していて、ギタリストのアーチャーが書いた時にノエルが絶賛したにも関わらず、「歌詞が野暮ったい」というだけでボツにされた曲らしいとあるブログに書いてあった。確かにオアシスのドキュメンタリーを見ているとそのくらいの時期は、めちゃくちゃいい曲が湯水のように湧き出てて、名曲の気配があるけど、ボツにした曲が山ほどあるらしい。

爽快かつダイナミックのオープニングから曲の中に螺旋状に吸い込まれるような気分になる。 リアムの荒々しさとクールさを合わせもつ声が響き渡って、ローカル電車よりも地下鉄の最終列車に揺れているような。 今は散々だけど、未来を信じるためのファンファーレのようだ。(グラサンかけた天使が見える)

時代の坩堝みたいな状況だけど、alright, alright, alrightと自分に言い聞かせたい。

モトクロスバイクがバンドを周回するPVも最高である。


www.youtube.com

よくバスに乗った一ヶ月

YouTubeラジオを自主制作映画主催のスタジオケイヴさんとはじめた今月。 サッカー映画をベースに全く無名の二人がピロウトークを繰り広げるというこのラジオ。

初回は、マラドーナさんのドキュメンタリーである「マラドーナ 二つの顔」を公開し、 2回目の放送では、「クイーンズ・オブ・フィールド」なるフランス映画を取り上げた次第。

絶賛ロードショー中のはずが、「クイーンズ・オブ・フィールド」は配給元も片手間に公開しているのではという雰囲気すらあり、バスに30分揺られて最寄りの路線と南北で平行に走っている別路線の駅に縦移動、そこから更に地下鉄に乗り換えて、普段皆目立ち寄らないゾーンの映画館で鑑賞。

家から最寄り駅までは歩いて行けるし、幼少期から現在に至るまで、バスを普段使いする機会がなかったので、バスに乗るとおっさんにテラフォームした今でも自然とテンションが上がってしまう。

いつも改札目掛けて通過するロータリーからバスに乗り込む。タイヤの上の席は酔いづらいという都市伝説を信じて、タイヤの盛り上がりが椅子の下に隠された席を確保◎。乗車率も高くなく、ゆっくりと旅情が楽しめそうである。

バスは、普段通らない道を駆け抜けていく。

バイパスとの立体合流。

大学相撲部の寮の立て看板。

丘の上の閑静な新興住宅街。

春なのに秋の雰囲気がある公園。

いつか友達がバイクで事故って入院していた病院。

猫が一列に並んで前の猫の肛門を見つめているようなモニュメントがある床屋。女と男のファッションのテイストが全然違うカップル。

見た瞬間に深層心理に刻まれるような景色が続く。

そして、バスは終着 鉄道会社が違うと駅舎はもちろん街の雰囲気も変わるなと思った。

その一週間後、Jリーグ鹿島アントラーズの試合チケットが手に入ったので、茨城県鹿島市に向かった。

全国の高速バスの中で、もっとも運行頻度が多いのがこの東京駅⇔鹿島間。 ラッシュ時はなんと、15分間隔!!

トイレがない空間に閉じ込めれる、歯医者や美容院など身動きができない空間がとても苦手な小生なのですが、この区間のバスは全車トイレ付きで、誰に感謝していいか別れないけど、とにかく感謝感謝と空に向かって目を閉じる。

鹿島間がなぜ運行間隔が多いのかと考えると、鹿島神宮アントラーズといった集客スポットがある一方、大規模な工業団地や宇宙センターもあるという側面、鉄道など他の交通手段から優位性が高いっていうのがあると思うけど、乗車時間は、約2時間ということで、通勤・通学で利用する人も多いのかもしれない。

純朴そうな少女が通路を挟んで隣に座っていた。フィットチーネグミを食べていた。 なんかアニュイな感じで、窓のUVカットフィルターの淡い光に照らされていた。

バスは音楽を聞くのに最高の空間だと思う。 鉄道と違って、専用の鉄路ではなく、共用の道路を使うので、誰かの日常と交差するような感覚が身近にある。

音楽とバス移動はもはや文学だと思う。

P.S.この上の窓から見える景色っていいですよね↓

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【音楽ブログ】2021年2月の音楽ブログ

2021年2月の音楽ブログ

毎月、小生の身の回りの出来事と、その時聞いていた音楽を自省録的にまとめていく、音楽と日々の記録。 2月は、

ガールズバーにとってかわる

緊急事態宣言が発令された今月は、思い起こすとCOVID-19がその猛威を見せ始めてから約一年になる。この一年で生活スタイルや街の様子は、様変わりしてしまった。それはニューノーマルという言葉で表現されるのもかもしれないけど、その言葉が包含する見捨てられてしまうような物事にもしっかりと向き合っていきたいと思った次第。

というのも、小生は現在一周回って、大学時代を過ごした街に住んでいるが、学生街が瀕死寸前という状況を目の当たりにしており、また思い出の居酒屋がことごとく閉店、特に一番贔屓にしていた居酒屋が昭和の小学生が考えたような名前のガールズバーになっており、まあまあな精神的ダメージがあったからである。(Tシャツから飛び出してきそうなカエルみたいな名前だった)

逆流性食道炎になる

無事、30歳になったものの体調がすぐれない。 秋頃から発汗に伴う小倉優子氏も冷や汗のコリン性(星)蕁麻疹を発症。それが癒えず、あの手この手で治療方法を模索している一方で、泣きっ面に蜂なのが、逆流性食道炎である。 一月末ごろから、食後、肺が痛いような症状があり、色々と調べてみると諸症状なども逆流性食道炎ぽかった。

さまぁ〜ずの大竹さんがなったやつやん

病院に行くことにした。 近所の趣味で肛門胃腸科やっていそうなアブノーマルな風体の先生の診察を受けに行くためだ。 小生は病院によく行く。

待合室のテレビでは、宇佐美りん氏の推し、燃ゆが芥川賞を受賞した特集をしている。淡々とインタビューに答える作家と小生の胃袋。小生の胃袋も燃やしてほしかった。

問診を受ける。 先生からのアドバイスはシンプルかつ大胆なものだった。

「よく寝ろ」

一日6時間程度、寝るライフスタイルを思春期くらいから続けているが、30歳にもなって、そのサイクルが限界をむかえているらしいのである。消化は寝ている時が一番活性的に行われている。小生の場合、6時間の睡眠では、消化を体がさばけず、その結果、逆流性食道炎が起きているとのことだった。

睡眠のサイクルは、1.5時間単位が目安なので、次の目盛りは、7.5時間睡眠である。働いて飯食って寝ろ!そう言われているような気がした。

てか、10年前が20歳よりも10年後が30歳というのが信じられない。

英会話で大汗をかく

会社のプレゼンで英語が全然できず、焦ったボンバーマンみたい動きをしてしまったのが、軽いトラウマになっており、意を決してオンライン英会話を始めた次第。

フィリピン人講師の方が対応してくださるのだが、予約を取る画面は、各女性講師の写真を選択するシステムで、側からみたら、よからぬ錯覚をされること請け合いである。

ドキドキしながら、第一回目の講義を迎えたが、先方のミスで講義が中止になるという小生らしいハプニング。 このドキドキと色々と心の整理をした時間返してほしい。

迎えた2回目(1回目)、開始前から冷や汗をかきつつ、カンペを用意するなど悲しき準備万端だったが、いざ始まると緊張して、発汗→上記ゆうこりん蕁麻疹発動で気が気でなく、また英語の方もぼろぼろで、なぜか、I’m nervousを連呼していた。

【音楽】ギリシャラブ - 悪夢へようこそ

そんな二月の一曲目は、ギリシャラブ「悪夢へようこそ」。 毛皮のマリーズドレスコーズの志磨遼平氏が推薦していたギリシャラブ。古典ロックと歌謡曲を京都の水で融合させたような音楽が好き。

「悪夢へようこそ」は、安物の香水をしている女に惹かれていく、否、のめり込んでいく歌。悪魔くんの主題歌エロイムエッサイムが少し想起される。 地方への出張で新幹線待つ間という口実で連れて行かれたキャバクラで、キャバ嬢を少し好きになってしまうような、そんな時に頭の中で流れてほしい一曲。

上記、蕁麻疹を治すための手立てが、汗を定期的に書くこと。しかし、発汗に伴い痛みと痒みが襲う。お風呂で少しぬるめのお湯に浸かりながら、少しずつ汗の神様にお伺いを立てるとき、この曲が頭の中で流れている。それは少し、祈りのポーズにも似ている。


ギリシャラブ「悪夢へようこそ」

【音楽】Foo Fighters - The Pretender

二曲目は、フーファイターズでThe Pretenderである。 なぜか、30歳の誕生日を迎えて一番最初に聴いた曲。エイミーワインハウスのドキュメンタリーを見ていたら、2008年のグラミー賞の映像が出てきて、一瞬フーファイターズが出てきて、思わず久しぶりに聴きたくなってしまった。

そして、小生は、フーファイターズのファッションがとても格好いいと思っている節がある。 ヒゲダンではなく、プリテンダーはこっちですぞ。

What if I say I’m not like the others? What if I say I’m not just another one of your plays? You’re the pretender What if I say I will never surrender?


Foo Fighters - The Pretender

悪夢へようこそ!

悪夢へようこそ!

【LOG】202011月

2020年11月のLOGを報告させていただきます(キラーン) 映画、本、旅行、飯、テレビetc

映画

10月のベストは、「至宝ある大企業の犯罪」である。 1990年代後半~ゼロ年代前半にかけて、イタリアサッカーを席巻したパルマAC(現パルマカルチョ1913)の大スポンサーであったパルマラット社の不正会計にフォーカスし王朝の凋落のように描いた作品。

パルマACがこの不正会計・倒産を受けて、4部降格、チーム名を新たにして再出発というところで、サッカーファンにもその衝撃も相まって知られているだろう。

イタリア企業のオフィス(世界遺産の中みたいなところに虚を構えている)とか、とにかくへ~って思いながら見ていた。(人間の精神衛生に町の風景ってかなり影響するって言われているしな!)

同族経営や隠蔽体質など露わになっていて、これがこの映画のメッセージかなといつか勉強した「不正のトライアングル」を思い出したりしていた。(不正行為は、(1)動機・プレッシャー、②機会、③姿勢・正当化という3つの不正リスク(「不正リスクの3要素」)がすべてそろった時に発生すると考えられている)

これがこの映画のメッセージかなと思ってたら、最後に

「現在も証券が本当の資産価値を数倍上まっている」

的なオチになってて、おそらく多くの人が映画とのコミニュケーションエラーに陥ったと思う。

そうじゃなくて、企業の隠蔽体質や同族経営、会社のために精神を犠牲にした若手社員、夜のワークとかもっと色々市場ではなく、会社そのものにも問題あったべよ

11月観賞の映画の一覧は以下の通り。 年に一回は来る。ハリーポッター総復習月間になった。一度観た映画が見たくなって色々見直した月でした。

― * アズカバンの囚人(11/6) * 炎のゴブレット(11/7) * 不死鳥の騎士団(11/8) * 謎のプリンス(11/8) * 至宝ある大企業の犯罪(11/11) * 死の秘宝1(11/13) * 死の秘宝2(11/13) * シコふんじゃった(11/15) * ザ・レポート(11/18) * 2012(11/19) * カリオストロの城(11/20) * グランドブタペストホテル(11/22) * ロイヤルテネンバウムズ(11/22) * ボヘミアンラプソディー(11/22) —

村上春樹羊をめぐる冒険者」

登園前にしまじろうに見入ってしまって、中々出発しない幼稚園児並みにスローライフを送っているので、本を読むのが遅い。というか、脳みその形成時に「本は同時に10冊読め」とかいうダラスティックな本に傾倒を受けて、同時平行で数冊を読んで、飽きたら途中棄権も厭わない姿勢を貫いているので、読破する本も多くない。

本書も夏くらいに買ってようやく読破した。 長い旅だったよ。パトラッシュ。

「風の歌をきけ」「1973年のピンボール」から続く、主人公・友人「鼠」の最終章である。

まさか、最後少し泣いてしまうとは思わなかった。

心に残った言葉記録しておきます。

・俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだよ。どうしようもなく好きなんだ。君と飲むビールや

羊をめぐる冒険 (講談社文庫)

羊をめぐる冒険 (講談社文庫)

テレビ

千鳥のクセがスゴいネタGP

狩野英孝さんの涙そうそう、最高でした。 こいうやつって途中で飽きそうなもんやねんけど、見てられるねん。が全てをものがっている。 涙そうそうsoと3回いうのがミソ。 途中、長渕剛さんの「君はダンサーっ!」っていうのも好き

友近さんのとくダネ小倉さんのおはようございますは、どんな曲でも朝の雰囲気にしてしまうのか検証しましょうって、シューレスジョーさんも好きだった小生は、いてもたってもいられないくらいの名作でした。

ある、ひきこもりの死

出張で群馬滞在中にテレビを付けたら放送していたドキュメンタリー

肉体労働をしていた兄が引きこもりになって、家族から蔑ろにされ、家庭内でも糾弾される。兄はホワイトカラーを目指して、公務員試験とか色々受けて、医療事務の仕事に着くけど、新しい職場に人間関係的にも業務的にも適合できずに、また引きこもりになってしまい、最後は孤独に死んでしまった。

これを弟さんの視点から家族の断片を探りつつ、語られるのに心を揺さぶられた。弟さんは、タクシードライバーとして、真面目に勤務している。兄の生前、まともに働かない兄を穀潰し的な感じで捉えていたのだけど、今、コロナの不況により、ご自身も考え方に変化があったようだった。

父(高度経済成長を好景気から大手工場での勤務)の日記から綴られる、兄への不満、叱責。しかし、それは鏡のように父に反射しているようでもあって、日記は後に続くにつれ、「親は不幸を生み、子供は不幸を背負う」とか綴られるようになっていた。

弟さんは兄の気持ちを推察される。 一枚の手紙が見つかる。兄が自宅のある静岡から遠く東京上野のメンタルクリニックを訪れた折の看護婦さんへのお礼の手紙だった。

社会という坩堝に投げ出された我々は、生まれたタイミング、時代の変化、出会った人々、数多の要因に影響されたながら、人生を歩む。その機微なる影響がひび割れのようにその人に大きな引力に変わり、不安の奈落にブレーキの壊れたトロッコのように滑り落ちていく。一個のボタンホールの掛け違い(ミスチル風)が人間関係に壊していく。ちょっとしたことなのに後には取り返しのつかないレベルまでになってしまうことって沢山あると思う。小生は後どれくらい転んで、その都度ちゃんと起き上がれるだろうか。

↑すみません、こちらの放送12/2でした。

買ってよかったもの

ポップコーンメーカー たんぽぽ川村さんが使っているのをテレビで見て脊髄反射的に購入。実はポップコーンって食物繊維も豊富で、体にもいいらしいぞ。

ラジオ

霜降り明星オールナイトニッポンZERO

せいやさん家ロケの日、粗品さんの財布が亡くなったことで、大捜索。関係スタッフに深夜生電話するなど犯人を粗探しする一連の流れが好きなんだけど(せいやさんの全く盛り上がれへんぞ、このサスペンスというツッコミも含めて)、

冒頭のやりとりが好き。

粗品さん「誕生日に貰ったイニシャル入りの財布、外見はいいから中身だけでもいいんで返してください」 せいやさん「逆やねん!」

ニュース

エジルがコロナ影響でクラブを解雇されかけたマスコットを自費で救う。

アルテタよ。今こそ、エジルを使ってくれ。

川崎フロンターレ優勝 無敗優勝とまでは行かなかったけど、インパクト的には完全優勝だった。 てか、表彰式で中村憲剛選手が入っていた、黄金のバスタブはなんだったんだろうか。

【LOG】202010月

2020年10月のLOGを報告させていただきます(キラーン) 映画、本、旅行、飯、テレビetc

映画

10月のベストは、「アンカット・ダイヤモンド」である。 ポパイ 7月号の鉱物を知るとカルチャーがもっと面白くなるコラムで取り上げられていて、気になっていた。主演のアダム・サンドラーが僕の知っている風体ではなくて、それだけで垂涎ものである。

多分、グレーな宝石商をしている主人公がバスケ賭博で一攫千金するために右往左往する話。お金を工面するために、借りたものを質に出して資金を捻出するから、副作用を抑える薬の不作用で苦しむ状態に陥って、最悪のマネーロンダリング状態なんだけど、常に前頭葉はアドレナリン分泌されまくってて、全然自分を顧みないし、周りも全然見えなくなっちゃうんだ。

普通、こういうお金とか射幸心に取り憑かれた主人公って、どこかで自省する場面があると思うんだけど、この映画は、一切、主人公が成長しないのがいい。後、こういう映画の主人公ってアンダーグラウンド界隈では、畏怖の念を以てみんなからヤクザ的尊敬を集めている感じが定石だと思うけど、この人は一才、尊敬されていないからそれもいい。仕事仲間に家族、みんなから見放されているんだ!

お金に女、ド地下のウルフ・オブ・ウォールストリートって感じ。色んなことを保留にしていたら、各案件がそれぞれ火を吹いたことが誰にでもあるだろう。それを追体験できるぞ!

 

ダイヤモンドって言ってるけど、ブラックオパールの話でした。

ワーストは、殺人ホテルである。デンマーク?だっけかな制作のNetflix映画。 サムネイルとかアートワークがぱっと見、ばろたろうの琴線に触れたからさ(デヴィット・リンチみたいだったし)、ワクワクしてみたら、TSUTAYAの準新作コーナーに一定枠鎮座している暗黒の眠りを誘うホラー映画だった。自分の感覚で借りた映画を彼女と一緒に見た時、それがイマイチ場合、途中でやめるのも違うなと思い、また見てる時もどうこの場を取り持つか、観賞後の第一声で何をつむぎ出そうか悩みながら見る、そんな感覚が味わえる映画だった。

10月観賞の映画の一覧は以下の通り。

  • ミッドナイトスワン(10/4)
  • アンカットダイヤモンド(10/5)
  • 劇場(10/10)
  • ナイブスアウト(10/23)
  • ハリーポッターと賢者の石(10/23)
  • 殺人ホテル(10/26) —

村上春樹1973年のピンボール

粋な旅行がしたい。そんな粋すぎるシティボーイの小生が赴いた日本海で夕日見る&黒部旅行の際に携行。JR大糸線に揺れながら、日本アルプスの間を抜けながら読んだ。粋すぎるなあ。 村上春樹氏は、実は最近ちゃんと読み始めた。大学時代の英語の教授がなんも脈絡もなく、「大学時代に村上春樹を読め」と何故か言い出したのが、ずっと心に残っていて、社会人になって読み始めた。 社会人3年目に、こちらの正編である「風の歌をきけ」を初めて読んでみて、続編を社会人7年目に読むというオリンピックのスパン!

教授の言っていたことに時空を超えてコミットしていけ!ばろたろう。

村上春樹氏の比喩が本当に好き、いかに好きな比喩を記載しておきます。

  • まるで奥深いジャングルの小径を白象にまたがって進むような顔つきで彼女は歩いていた
  • 遠くから眺めた僕たちの姿はきっと品の良い記念碑のように見えたことだろう
  • あたりはまったくの暗闇に変わっていた。それも単色の闇ではなく、様々な絵の具をバターのように厚く塗り込めた暗闇だった。

特に真ん中の記念碑のやつとか最高。 事象を直接表現せずに、暗喩する感じ、ニュートンがリンゴの落下で重力を見つけたように、全裸でエウレカと叫んだアルキメデスがお風呂で体積測量を発見したような雰囲気すら感じる。

ちなみに、三谷幸喜氏がエッセイで、小説を読むときは、登場人物を誰か(有名人や身の回りの人)に当てはめると言っていて、小生もそうしているのだけど、主人公の家に居候する謎の双子の女の子は、モトーラ世理奈さんで想像してました。だからなんだっていう。

 

落合信彦アメリカよ!あめりかよ!」

会社の上司がおすすめの本って言ってたから、ちょっち読んでみた。 作者の信彦氏は、落合陽一氏(レトルトカレーをダイレクトで飲む人)の御尊父である。

60年代のアメリカでの留学経験を綴った半自伝的な作品。厳しい状況から苦学や試行錯誤の末に留学を勝ち取るんだけど、最後の旅費が工面できないってなって、港で張り込んで貨物船に乗せてもらえた瞬間はガッツポーズだった。

ケネディ内閣の閣僚が述べていた、「変化というものは、往々にして悲劇的な冒険である。人間にノスタルジアがある限り、変化に対する抵抗は当然あり得るものだ。しかし、変化こそ歴史における唯一の普遍的要素である」つうのがよかった。

続けて、「ある人々は現実と妥協し、理想を忘れてしまう。これも悲劇だ。私は現実をしっかりと見据えた理想主義者でありたい。」

大統領演説でもなくて、一閣僚が言っているからすごいと思った。

アメリカよ! あめりかよ! (集英社文庫)

アメリカよ! あめりかよ! (集英社文庫)

  • 実話ナックルズ 10月号 あの動物は今的な特集で、「崖っぷち犬」とマイケルジャクソンの愛チンパンジーの「バブルス君」が現在も元気で生きていることを確認

旅行

 

仕事を午前中で放擲し、新幹線で日本海へ、夕日に沈むを景色を見たらどんなに粋だろうと考えた旅行。午前中まで仕事をしているのが粋すぎる。 ラッシュも避けれるし、コロナ対策もできるだろうということで、考えていたけど、普通に有給とって金曜日に行きました。人混み避けたいしね。

 

  • 軽井沢 万平ホテル

ある記念日で、万平ホテルに宿泊した、事前に美の巨人たち日本の建築シリーズで予習していたので、準備万端だ。これもいつか記事にしたいと思います。

黒部ダムで食べたアイス うまくて気を失いました

万平ホテルの和食コース うまいなんなんじゃそりゃ チーズ合わせるとか常人の発想じゃねえ ちょうどいい優しさ。木陰で弟を見守る姉のような味でした。

軽井沢のジンジャーエール✖️2

やっぱり釜飯はうまい。 個人的には、帰り際に買って、家で旅を思い出しながら食べるのが好き。

-テレビ- よくわかんない外国のテレビ、ニュースでもなく、スポーツでもなく、色調で言うと青ぽい映像が流れ続けていた。こういう雰囲気の建物最近増えているけど、こういう場所用の有線映像見たいのあるのかな。

ガイアの夜明け コロワイド大戸屋買収 なるほど、いかにして買収が進められたか、創業者の急逝。子息の香港への更迭。子息へのコロワイドの打診。子息の復活。絶妙なTOB価格1株3,081円。半沢直樹やってた頃だったし、事実は小説よりも奇なりだった。

家ついっていいですか なんとの人形劇、親子でやってて、すごくハートフルだったんだけど、師匠と呼ばれる人物が何故か、ダンベル持ってて笑った。

スポーツ

箱根駅伝予選会 専修大学が7年ぶりに最後の枠を勝ち取り、本大会復活。実力的には、下馬評は決して高くなかったけど、周到な準備と粘りで本大会を勝ち取った姿に感動した。

山の神柏原くんが初登場した2009年。そこから東洋大学の黄金時代が始まるのだけど、その裏で現在常勝青山学院大学が、33年ぶりに出場して、全23チーム22位だったけど、棄権せずにゴール。確か前回出場した時は、途中危険だったから、チームとしては本当に久方ぶりに箱根を完走した姿が思い出される。

今回の出場は、10年後の1位への大きな一歩なのかもしれない。本大会でも目標は15位って現実的な宣言をしている専修大学。陸上の場合、最初からタイムが分かっているから、他のスポーツに比べて、下馬評が付けやすいよね。でも、選手たちに成功体験がまずは大事だと思うし、頑張って欲しい。

ユベントスナポリの謎の不戦勝 ナポリの選手がコロナウィルスに感染し、移動できず、試合はユベントスの不戦勝扱いに。でも、ナポリの選手は前節に遠征した際に感染したっぽいし、不戦勝というのは、ちょっと違うのでないかと思った。何か大きな引力が発生している気が常々するセリエA。これが仮に逆の立場だったら、ユベントスは不戦勝になったのであろうか。 やり直しでよかったんじゃね?

お笑い

りあんレトリィヴァさんの王将のネタ 最初の「王将新宿店です」っていう第一声で笑ってしまった。最後のミスチルの曲で伏線が回収されるもカタルシスだったのだけど、そもそもあれが伏線だったのか不明である。ゆりあんさんの脳みそで迷子になって、気づいたら出口にこれた!みたいなネタだった。 

【プラムの国】パスポートなしで行ける異国(群馬)

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プロローグ

「海外旅行で人生観変わるような馬鹿は、渋谷に行っても人生観変わっちゃうコンニャク野郎だよ」

これは、10年くらい前だったか、有吉さんが言っていた言葉である。

当時小生は大学生であり、Twitterで流れてきたこの言葉をお気に入りに追加したことと、自分の中で言葉にできていない気持ちの一部を表現する言葉だと思ったことは確かに覚えている。

心の中に自分でも中身が分かっていない井戸のようなものがあったとして、そこからすくい上げるバケツのとある一杯は、この言葉が代弁するような気がした。そんな気持であった。 きっと次にすくったバケツの中身は「納豆食え!」by 加藤鷹氏である。

小生は後数か月で、30歳になる。 まさか自分が30になるなんてことを10年前の小生は、想像もつかなかったのであるが、なってしまう。事実である。 3点ある。


  • 結局、井戸の中身は、今も大部分が不明瞭である。
  • 自分が30になることよりも中学の時の担任の先生(新婚旅行でトワイライトエクスプレス乗車)がおじいちゃんになっていること、友達が30になっている(当たり前)ことにおのののか。また、結婚して子供もいて庭付きの家をローンで買っていたりする。つまるところ、絶対的 < 相対的な驚きが武田勝
  • 加齢と比例して、ある種の落ち着きのようなものを身に着けてしまった。

30も目前になると会社でも中堅社員的な扱い受けるようになり、また沢山手汗も掻いたので、何となく社会が分かった気になってしまっているような気がする。 分からない問題は飛ばして、試験合格ラインをセーブする戦術のように。

今、小生は綴ろうと思う。 井戸の中身を整理するために。ヤバイ一言ですむことをやや長文でやろうと

何故、初っ端の記事が珍スポットなのか。 それは小生にも分からない。

何故なら、井戸の中身が分からないからである。

パスポートいらずの異国、プラムの国

プラムの国は、群馬県月夜野インター近辺にある、その名の通り、プラム狩りや特製のプラムジュースが楽しめるアミューズメントパークである。 また、恐怖の洞窟・バラエティ広場・ウサギと遊ぼうコーナーなど至れり尽くせりのアトラクションが配備された統合テーマパークの側面も持っている。

綺麗な二度見をする看板。脳ハッキングされた?

映画サークルの夏合宿の下見のため、2012年、大学3回生だった小生は、群馬県関越自動車道月夜野インターを降り、風光明媚な上毛高原の景色に包まれていた。 免許取り立ての仲間と軽自動車に四人乗り、BGMは当時世間を席巻していたAKBであり、それはまさしく、真夏のSoundsGoodであり、ヘビーローテーションであった。免許取得タイミングの僅かな差がマウントの取り合いに繋がる車内において、決死ともいえる合流・車線変更が必須の首都高の喧騒から離れたここ(月夜野)は、ユートピアのようであった。 八月の割には、カラッとした高原の空気が車内を満たす。無事、目的地にはつかないまでも大陸まではたどり着いた僕らは、車窓風景に心を許しながら、各々それなりにセンチな気持ち(当時はチルなんて言葉はなかったぞ)浸っていたと思う。

新緑の道路を抜けていると

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目を疑った。感覚が電気信号となり脳に伝わるのであれば、途中でハッキングされて信号を変調されたようであった。

口語自由律の代表歌人前田夕暮の初めて飛行機に乗った時の感慨を詠んだ「自然がずんずん体のなかを通過するーー山、山、山」を借りるのであれば、「ー-山、山、恐怖洞窟」である。なんなんだそりゃ。

決断をするのに右折700mの距離は充分であった。

僕らは寄り道する。

どうやらテーマパークらしい

看板の指す施設が近づいてくるに、畑の先に当該の文字が見えてくる。

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ワイヤー製の柵という芳烈さ酔いながら、「窟」って漢字「窟」感あっていいなあとか思う冷静な自分もいたが、木の根元に何やらsome生物が見えた?(「怖」と「の」の間くらい)こともあり、人生で味わったことのない興奮のるつぼに小生は吸い込まれていった。

車を(駐車場らしいところに)停めて、一つ看板が見える。

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「恐怖の洞窟」 「うさぎと遊ぼう」

カレードリアとホワイトチョコケーキみたいな組み合わせ!お腹壊しそう!

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「自転車おもしろ周回コース」

でも、ここ駐車場で合っていたんだという安心感もあった。 まずは、MAPを見よというのが、数々のRPGで学んだ知識なのである。

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整理する。

  • ここはプラムの国というテーマパークである
  • 恐怖の洞窟は、その中の1アトラクションである
  • バラエティ広場なるものがあり、多種多様な種目?が楽しめる
  • 結構、メディアで取り上げられているぽい

いよいよ入場

エントランスでご主人がご対応してくださり、施設の概要をご説明いただく。ご主人の後ろにはプラムジュース200円の張り紙がある。文字のフォントがWordArtでノスタルジックなオレンジの波を打っていた。小生の心もメランコリックにウェーブしている。

エントランスでは、可愛いウサギさんたちが入場者の旅の疲れを癒し、この先への門番のようでもあった。

f:id:barotaro:20201018130418j:plain 歩を進めるとロバさんがお待ちかねです。

f:id:barotaro:20201018130453j:plain キクタロウである。

少し手荒な歓迎を受ける可能性もあるようなので、十分に注意が必要である。 ここに差し掛かる前にワイヤー越しに見えた面影は、キクタロウのようである。 ちなみに写真の彼は、十分な注意を払わなかったため、噛まれていた。 南米のサッカー選手みたいな痛がりかたをしていたので、多分大丈夫である。

少し違う方向に目を向けると、コーギーと目が合う。

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えーと冷静に考えるとテーマパークとか動物園で、犬がいるっていう状況が新鮮であり、思考が衝撃を受けたのだけども、可愛い。

まずは、バラエティ広場を目指す。

バラエティ広場へようこそ

エジプト遠征でナポレオンが「ピラミッドの上から4000年の歴史が諸君らを見下ろしている。」と兵士を鼓舞したのであれば、小生はバラエティ広場を最初に見たときになんと例えただろうか。

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緑の中に広がるカラフルな造形。製作者は先ほどエントランスで我々を迎えてくださったご主人である。ご主人の思考の中に飛び込んだ気がした。人の創造力の際限のなさを感じたのである。

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恐怖の洞窟へ

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裂くのは縁起悪そうな布を真っ二つにした暖簾は、ドクロを纏いここが危険地帯であることを示している。恐怖の入り口のフォントは、血が滴るようなフォントであり、個人的には、「怖」のりっしんべんの真ん中の棒ついて、筆が接地するその最初の瞬間にすべてを込めたような感じが好きである。

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暖簾をくぐると最初に目に入るのは、昭和の工業地帯にある居酒屋のような慈悲深いネオンに包まれた洞窟大明神である。ここで入場者は旅の無事を祈願することになる。では、さようなら!

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幾多の獣の吐息が混ざったような洞窟の中を進むと鏡の間がある。今までついた嘘(部活欠席の理由など)を見透かされるような気がした。つまり、ここまで外向的だった思考が自分自身に内向的な方向へ矢印が変わるのである。一歩進むごとに思い出が零れていく気持ちがした。仕事から帰った父親の革靴の臭い、父親のあぐらの上に座る安心感、母親が作っていたカスピ海ヨーグルト、シールだらけになってしまった冷蔵庫、祖父の部分入れ歯と朝日、祖母の小缶のアサヒビール・・・

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ここに住んでいるのか、ここで生まれ育ったのか、どこか遠いところから越してきたのか、縛り付けらえているのか。そんなことわかる人間なんかいるわけない。洞窟を前進する。

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ご主人の遊び心であろうか。マジで一瞬ビビった 脊髄反射的なうっ!が出た。

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前置詞でいうとonで表現される設置の仕方をしている、しっかりとした男性の仮面である。 照明の角度の妙が絶妙である。後ろに延びる影は、人間の不安を濃縮させたようでもある。

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どんな一コマだよ!

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右手の演出が素晴らしい老師?。我々の背後に従順な部下がいて、秘密のメッセージを取り交わしているようでもあるし、哲学的な示唆をしているのかもしれない。 頼むから蛙にだけは変えないでほしい。そう切に願うしか我々にはないのである。

もうどれだけ来たのであろうか。 振り返ると我々の来た道は、一本道だったと理解する。(というか暗くて分からない) そんなときに目の前に一筋の光が見える。

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トンネルを外界に向けて身を屈めながら進む。足元には有象無象の魑魅魍魎の類が蠢いているようでもあった。小生はそれらに食べられないように一歩一歩を確実に踏みしめながら光を目指した。光と闇の境界線をスニーカーが超えたとき、心の底から空気を吸いこむ。生きていてよかった。そんな時を探していた。

プラムの国に行った以後と以前で価値観の変わる場所

「海外旅行で人生観変わるような馬鹿は、渋谷に行っても人生観変わっちゃうコンニャク野郎だよ」というのであれば、小生は、プラムの国に行って、人生観が変わってしまった。製作者の脳内に迷い込んでしまったような空間。検索やガイドブックには載っていない面白さ。きっと、人生を豊かにするようなト書きがここには詰まっている。

てか、プラムのプラムに行ってないじゃん。

P.S. レガシー感あふれる公式サイトもとても香ばしいので是非ご覧いただきたいです。


Hatena