【音楽ブログ】2021年3月の音楽ブログ 音楽とバス移動
2021年3月の音楽ブログ
毎月、小生の身の回りの出来事と、その時聞いていた音楽を自省録的にまとめていく、音楽と日々の記録。 3月は、
- Beady Eye - The Roller
Beady Eye - The Roller
バンド内の不仲で、2009年にソングライターであるノエル・キャラガー(兄)が脱退して、シンジ君が抜けたエヴァンゲリヲンみたいになった(ちょっと違うか)OASISは、事実上の解散となってしまう。ボーカルのリアム・ギャラガーはバンドを解散することにして、ラーメン屋を始めたわけはなく、残されたメンバーにベーシストを追加して、再出発したのが、ビーディ・アイ (Beady Eye)である。
2010年にブリング・ザ・ライト (Bring The Light)をリリースしたのを皮切りに、本作は2011年1月に発表した3枚目のシングルが本曲、The Rollerである。
2001年頃から存在していて、ギタリストのアーチャーが書いた時にノエルが絶賛したにも関わらず、「歌詞が野暮ったい」というだけでボツにされた曲らしいとあるブログに書いてあった。確かにオアシスのドキュメンタリーを見ているとそのくらいの時期は、めちゃくちゃいい曲が湯水のように湧き出てて、名曲の気配があるけど、ボツにした曲が山ほどあるらしい。
爽快かつダイナミックのオープニングから曲の中に螺旋状に吸い込まれるような気分になる。 リアムの荒々しさとクールさを合わせもつ声が響き渡って、ローカル電車よりも地下鉄の最終列車に揺れているような。 今は散々だけど、未来を信じるためのファンファーレのようだ。(グラサンかけた天使が見える)
時代の坩堝みたいな状況だけど、alright, alright, alrightと自分に言い聞かせたい。
モトクロスバイクがバンドを周回するPVも最高である。
ディファレント・ギア、スティル・スピーディング(初回生産限定盤)(DVD付)
- アーティスト:ビーディ・アイ
- 発売日: 2011/02/23
- メディア: CD
よくバスに乗った一ヶ月
YouTubeラジオを自主制作映画主催のスタジオケイヴさんとはじめた今月。 サッカー映画をベースに全く無名の二人がピロウトークを繰り広げるというこのラジオ。
初回は、マラドーナさんのドキュメンタリーである「マラドーナ 二つの顔」を公開し、 2回目の放送では、「クイーンズ・オブ・フィールド」なるフランス映画を取り上げた次第。
絶賛ロードショー中のはずが、「クイーンズ・オブ・フィールド」は配給元も片手間に公開しているのではという雰囲気すらあり、バスに30分揺られて最寄りの路線と南北で平行に走っている別路線の駅に縦移動、そこから更に地下鉄に乗り換えて、普段皆目立ち寄らないゾーンの映画館で鑑賞。
家から最寄り駅までは歩いて行けるし、幼少期から現在に至るまで、バスを普段使いする機会がなかったので、バスに乗るとおっさんにテラフォームした今でも自然とテンションが上がってしまう。
いつも改札目掛けて通過するロータリーからバスに乗り込む。タイヤの上の席は酔いづらいという都市伝説を信じて、タイヤの盛り上がりが椅子の下に隠された席を確保◎。乗車率も高くなく、ゆっくりと旅情が楽しめそうである。
バスは、普段通らない道を駆け抜けていく。
バイパスとの立体合流。
大学相撲部の寮の立て看板。
丘の上の閑静な新興住宅街。
春なのに秋の雰囲気がある公園。
いつか友達がバイクで事故って入院していた病院。
猫が一列に並んで前の猫の肛門を見つめているようなモニュメントがある床屋。女と男のファッションのテイストが全然違うカップル。
見た瞬間に深層心理に刻まれるような景色が続く。
そして、バスは終着 鉄道会社が違うと駅舎はもちろん街の雰囲気も変わるなと思った。
その一週間後、Jリーグ鹿島アントラーズの試合チケットが手に入ったので、茨城県の鹿島市に向かった。
全国の高速バスの中で、もっとも運行頻度が多いのがこの東京駅⇔鹿島間。 ラッシュ時はなんと、15分間隔!!
トイレがない空間に閉じ込めれる、歯医者や美容院など身動きができない空間がとても苦手な小生なのですが、この区間のバスは全車トイレ付きで、誰に感謝していいか別れないけど、とにかく感謝感謝と空に向かって目を閉じる。
鹿島間がなぜ運行間隔が多いのかと考えると、鹿島神宮やアントラーズといった集客スポットがある一方、大規模な工業団地や宇宙センターもあるという側面、鉄道など他の交通手段から優位性が高いっていうのがあると思うけど、乗車時間は、約2時間ということで、通勤・通学で利用する人も多いのかもしれない。
純朴そうな少女が通路を挟んで隣に座っていた。フィットチーネグミを食べていた。 なんかアニュイな感じで、窓のUVカットフィルターの淡い光に照らされていた。
バスは音楽を聞くのに最高の空間だと思う。 鉄道と違って、専用の鉄路ではなく、共用の道路を使うので、誰かの日常と交差するような感覚が身近にある。
音楽とバス移動はもはや文学だと思う。
P.S.この上の窓から見える景色っていいですよね↓